『うみがめクラブ(福津市の自然を学ぶ会)』では、毎年開催される、福津市主催の市民講座『郷育カレッジ』において、市民の方々(主に小学生)を対象に『うみがめクラブとわくわく生きもの教室』と題して講座(研究発表・展示見学・工作)を開いています。 『郷育カレッジ』とは、福津の「ひと、もの、こと」を題材に、ふるさと、健康福祉、環境、生きがいなどのさまざまな分野で、地域で活躍されているかたが講師として講座を展開する福津市の行事です。今年も8月7日(火)に光陵高校の教室と展示室を会場として開催されました。 本校玄関での受付の様子
うみがめクラブでは、この講座に向けて様々な準備をしてきました。これまでの研究成果を、小学生にも分かりやすいような研究発表原稿として作成しました。また、工作では材料を揃え、試作を重ね、当日に小学生たちが失敗しないように準備を進めてきました。
前半の研究発表では、「川に生きる魚たち」「野山の昆虫」「絶滅危惧種のカスミサンショウウオ」などの研究成果を、クイズを交えながら発表し、小学生たちは生き生きと目を輝かせながら聞いていました。
展示見学では、水槽コーナーと展示室に分かれ、部員たちが説明を行いました。小学生や保護者からのたくさんの質問があり、日ごろの活動の成果が試された場面でした。
後半は工作を行いました。作ったのは「プラバン」というもので、透明なプラスチックの板に、油性ペンで絵を描いて加熱すると、ちぢんで固まり簡単にオリジナルグッズができます。描く絵の原画を部員たちで用意し、小学生たちに絵を描いてもらい、オーブンで加熱し、リングを付ければ出来上がり。そのころには子どもたちも部員たちに慣れ、一緒になって工作を楽しむ姿が見られました。
今回中心となって取り組んだ副部長は、今年の郷育カレッジを振り返って、次のような感想を語っていました。「今年の郷育カレッジでは、研究発表において、生きものの生態についてのクイズを増やしました。これにより、参加した小学生たちにも、分かりやすかったし、楽しかったと言ってもらうことができました。また、展示室や水槽のコーナーを見て回った来場者が積極的に質問してくださり、私たちが飼育している生きものについてたくさんのことを知っていただけたと思います。研究発表のプレゼンを作成していた時は、作成進度が遅れたり、昨年と比べて内容が不十分ではないか、発表が上手くいくだろうかと心配でしたが、来ていただいた方々に楽しんでもらえたので良かったです。」
次年度に向けて、さらに『うみがめクラブ』の活動を活性化していこうという思いが伝わってきました。
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