~平成27年5月カスミサンショウウオを放流しました~ 孵化直後はエアポンプの泡に巻き込まれるほど小さかった幼生は、約2ヶ月の間にしっかりと4肢を踏ん張って水槽内を歩き回れるまでになりました。3~4cmほどに成長した幼生はまもなく変態を迎えるため、5月22日に手光ビオトープの採集池へ放流しました。一部の個体は、成長観察のため、光陵高校で飼育を継続しています。現在、大型個体から順に変態が始まり、水中生活から陸上生活へと移行している途中です。 同じく手光ビオトープで採集し飼育していたニホンアカガエルの変態も始まりました。同じ両生類でも、有尾類のサンショウウオが尾をもったままの姿で成体となるのに対し、無尾類のアカガエルは、変態とともに尾が消失します。この現象は、アポトーシスと呼ばれる「プログラム細胞死」によって起こります。あっという間の形態変化に生物の面白さがつまっています。
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