~千鳥ヶ池公園で外来種調査をしました~
平成28年度の活動を無事に終え、春休みに古賀市の千鳥ヶ池公園の池で外来魚調査を行いました。千鳥ヶ池は周囲約5km、釣りをしたりウォーキングをしたりといった『市民のくつろぎの場』として親しまれています。
うみがめクラブの部員が遊びに行った際に外来魚を発見したという情報をもとに、今回「千鳥ヶ池にどんな外来魚がいるか見てみよう」をテーマに調査を実施しました。とはいえ、胴長で入ることのできるエリアは限られているので、岸に近い浅瀬でガサガサ※1の調査です。
約1時間の調査で見つかった外来魚はブルーギル3尾でした。体長約4.5cmの幼魚が2尾、約18.5cmの成魚が1尾採取でき、池内で繁殖していることが予測されました。
他に、魚類ではモツゴ、甲殻類はスジエビ、ヌマエビの仲間、昆虫類はイトトンボのヤゴ、貝類はオオタニシ、ヌマガイが採集されました。ヌマガイは別名ドブガイと呼ばれる大型二枚貝で、タナゴ類の産卵床として欠かせない貝です。しかし、調査中に声をかけてくれた地元の方によると、「千鳥ヶ池には外来種のタイリクバラタナゴがたくさんいる」とのことなので、外来種の繁殖にも使われてしまっているようです。
今回は初調査ということで簡単に生物相を見ただけですが、今後はブルーギルだけでなく、タイリクバラタナゴの状況についても調査をしてみたいと考えています。
※1ガサガサとは「タモで川や水路の生きものを捕まえること」を指すフィールドワーク用語。 |