~光陵高校のスズメたちが巣立ちの季節を迎えました~
光陵高校にはたくさんのスズメが住んでいます。校舎の雨どいや通気口のパイプの中などで巣作りをし、可愛らしい声を響かせています。
しかし、巣立ちの手前で飛び出したものの、飛べず戻れず地面をうろうろしている雛が数匹・・・校内とはいえ車も通るので危険です。
「何とかしてあげたい」
という生徒もいましたが、例えば誤って自転車ではねてしまうなど、人為的に怪我をさせた場合は病院で治療をしたり、回復するまで保護をしたり、という選択肢もありますが、たくさん生まれた雛のうち、自ら巣から落ちてしまうような個体は、例え車の危険がない森の中だったとしても生き残る能力が低く弱い個体ということでしょう。かわいそうですが、そういう子が全て育ってしまえば、またそれが生態系をゆがませる可能性もあります。辛いですが「野生動物に手を出さない」ことも大切です。(希少種などは例外もあります)
とはいえ、車や自転車が行き交う場所にうろうろと飛び出されては事故が起こる恐れもあるため、身を隠すことができる場所へ誘導しました。一緒に落っこちた雛同士で身を寄せ合って、元気に鳴いていました。親鳥に見守られながら3日ほど経ち、残念ながら怪我をしていた1羽は雨の後に命を落としてしまいましたが、その身体は昆虫たちの餌となって命の鎖がきちんとつながっていきました。
他の2羽は自力で野生に戻った様子です。たくましく育ってほしいと思います。
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